2010.09.09 : 平成22年経営企画委員会
質問者:吉田委員
私はホームページについて、2点質問いたします。
まず、最初に県のホームページですけれども、トップページを見ましても、非常に洗練されて、進んできているという感想を持っています。また、県議会へのリンクを初め、こういうのがいいのではないかと意見を提案したときに、すぐに動いていただいているということで、非常にいい状況だと思っています。あしたから9月定例会が始まりますので、県議会のボタンが点滅したらいいなと思っているところです。
そこで、ホームページのトップページですけれども、「富山らくらく交通ナビ」というリンクが出てきています。私自身不勉強でしたが、これについて聞きましたら、ことしの3月から運用をされているということでしたけれども、これが現時点において、どれくらいのアクセス数があったり、あるいはそこまで分析できているかどうかわかりませんが、利用者がどういう年齢層かとか、これを使っている人たちが県内在住者なのか、県外の人なのかとか、このあたりについて、どのような状況になっているかということを廣島課長にお聞きしたいと思います。
回答者:廣島総合交通政策室課長
お答えいたします。
「富山らくらく交通ナビ」につきましては、昨年度構築いたしまして、本格的に県のホームページのトップに掲載していただいたのは4月からです。アクセス数につきましては、運用開始の4月から6月までの間は、毎日100件前後で推移しておりましたが、その後、ポスターとかチラシを作成しまして、各交通機関や市町村の御協力をいただきPRをしたところ、7月以降は1日に400件を超えるまでにふえまして、累計としては、現在まで大体3万件を超えている状況でございます。
あと利用者の年齢の内訳、県内、県外といった所在につきましては把握しておりませんが、この後、インターネット上でアンケートを実施しまして、調査してみたいと考えております。
質問者:吉田委員
これが特に、観光関係のホームページともリンクしている状況で、県外から来た人がこの「富山らくらく交通ナビ」を見れば、使えるものなのだろうなとわかると思うのですが、このあたりの観光とこのホームページとのつながりをどのような感覚で認識されているかをお教えください。
回答者:廣島総合交通政策室課長
公共交通の活性化等を目的といたしまして、こういうものをつくっておりますが、公共交通につきましては、県内の方を中心に日常的に電車、バスを利用していただくことが非常に大事でございますが、それに加えまして、県外から観光、あるいはビジネスで来ていただいた方々にも、気楽に公共交通を御利用いただくことが非常に大切だと考えております。そういう意味から、富山県観光連盟のホームページの「とやま観光ナビ」にリンクをさせていただいたということです。
今後ともPRに努めたいと考えております。
質問者:吉田委員
このホームページを実際に私も何遍か使ってみているのですが、出発地、目的地の枠に、地名を入れるのは当たり前なのですけれども、地図から探す方法があり、そこに幾つものポイントが用意されていて、そこから出発し、目的地を選ぶと、幾つもの経路が出てきます。富山県民の場合、電車やバスをいつも使っている人がこの使い方をする必要は全くないわけで、ふだん電車やバスに乗らない人がどこからどこまで行くときに、これで行くとどれぐらい時間がかかるのか、そういうことがわかるという意味で、観光の強力なツールになるのではないかと思います。
廣島課長からは、そういう意味で、観光のほうにという説明がありましたけれども、観光サイドからはこのホームページをどのようにとらえておられるか、お考えをお示しいただけますでしょうか。
回答者:小城観光課長
お答えいたします。
具体例から先に申し上げたほうがわかりやすいのではないかと思いますけれども、実際にパソコンを立ち上げまして、富山、観光という2文字を入力しますと、真っ先に、「とやま観光ナビ」が出てくるようになっております。
その中で、富山の観光者が具体的に行きたい場所を検索して、その中に、観光ナビのホームページから交通ナビへ、リンクで飛ぶようなしかけになっているものですから、非常に使いやすいものとなっております。
また、これから富山県の観光地に行かれる方々が観光ナビを見て、その際にあわせて交通ナビを見ることができるという、連続性を持ったシステムになっていると思います。
現在、観光ナビには464万件のアクセスがありますので、この機会にもっともっと交通ナビにもリンクで飛んでいただくといいなと考えております。
質問者:吉田委員
今ほど御説明がありましたけれども、そうすると、観光にも十分強力なツールとして使っていただけるようにできているということです。実際そのとおりだと思います。
これは、どこに行こうかと、観光をプランニングするときにも非常に有効でしょうし、また例えば、富山空港に着いた、富山駅に着いたけれど、これからしばらく時間があるので、どこにどれだけの時間でいけるのかなというときにも有効でしょう。
そういうことを考えると、観光ナビも交通ナビも両方そうですけれども、ぱっと来た人が県内の拠点で見えるような仕組みをつくること、つまり、環境を整備することはこうしたツールが生かされるためにも、とても必要なことではないかと思います。そこで、現状では、私が今、申し上げたような駅とか、空港にぱっと来られた方が利用できるような状況ができているのでしょうか。
回答者:小城観光課長
例えば、富山駅にも、富山市と共同で設置していました観光案内所がございます。そちらでも、この観光ナビを見ることができますし、まだ県内各地の観光協会、例えば氷見の駅前にもあります。そういったところとすべてつながっておりますので、その場で、検索することは可能となっております。
質問者:吉田委員
ぜひそれぞれの場所に、これがあることがわかるようなPRも進めていただきたいと思います。
ホームページの2つ目ですけれども、トップページにまた戻りますが、トップページを見ますと、バナー広告というのがあります。このバナー広告は、きのう見たところでは1つ枠が埋まっている状況かと思いますけれども、このバナー広告について、今はどのような利用状況になっているのか、磯部課長にお聞きします。
回答者:磯部広報課長
お答えします。
県のホームページでは、平成19年度からバナー広告枠を設けています。料金は、1枠1カ月当たり5万円でありまして、21年度までの3年間で延べ30枠の御利用をいただきましたので、150万円の収入があったということです。
今ほど委員が御指摘のとおり、現在も1枠埋まっている状況です。
なお、本年度までに11社に利用いただいておりますけれども、利用していただいた業種の内容を見ますと、情報産業が3社、住宅関連業が2社などとなっています。
質問者:吉田委員
今ほどの御説明を聞いて、バナー広告を利用された業種に、例えば飲食とか、旅館とか、観光として一番最初に来るようなところが来ていないのだなと思いました。
富山県のトップページは、もちろん行政ですから、非常にかちっとしたものになっています。観光分野のホームページも、先ほどおっしゃった観光ナビとか、いろいろな非常によい状況ができています。そうすると、利用者のアクセスがどんどんふえているのが現状だと思うのです。
例えば今月の初めに八尾のおわらという大きなイベントがありました。これらはホームページによって、物すごい宣伝がなされていると思うのです。
バナー広告の話に戻りますが、今ほど課長がおっしゃったように、バナー広告収入はたかだか150万円と言えば、それだけかもしれませんけれども、今その枠があいているのであれば、毎月毎月何らかのテーマやイベントもあったりするでしょうし、それから富山県として案内するものもあるでしょうから、あいている枠のところにこういうイベントがあるという案内はぜひしていただきたいと思います。
まず、このホームページのバナー広告について、営業という要素があるのですよという案内をやっているのかどうか、少しお聞きしたいと思います。
回答者:磯部広報課長
お答えします。
バナー広告掲載の呼びかけの、いわゆる営業活動ですけれども、ホームページ上で、もちろん案内させていただいております。それから、商工労働部の協力などを得まして、県内の中小企業の会合などでチラシを配らせていただいたりしているといった状況でございます。
ただ、今御指摘のとおり、現状では必ずしも経常的にすべての枠が埋まっているということではないものですから、今後さらにいろいろな機会をとらえてPRをしたり、広告掲載者から見てより活用しやすい方法をいろいろと考えていきたいと思っております。
質問者:吉田委員
このバナー一つとっても、たかだか4枠ですが、営業しなければ、4枠を埋めるのは非常に難しいと思います。営業しても難しいでしょうし、営業するとなれば、県としての営業というのはどういうことなのかという、よくわからない話が出てきかねないというのもあるのはわかります。
ただ、このホームページが四、五年前とは違って、本当に多くの情報を得るツールになってきているということは、もう社会的にも認知された状況になっています。これによって恩恵を受けている人がこのありがたみを知らないというのも、私はおかしいことではないかと思います。
そういう意味で、県としては、このバナー広告を含めたこれらのホームページに非常に力を入れてやっているということが、観光にとっても大きな効果を得ていると思います。
もう一度戻りますけれども、多くのホームページは、どうしても発信中心ですから、出しっ放し、流しっ放しになりやすいので、小まめに情報をとり直して、アンケートでも何でもいろいろ方法はあると思いますが、次の展開に進むようにお願いしたいと思います。
きょうの委員会で最初に、吉田次長、奈良次長とお2人の転入のご紹介がありましたが、お2人ともぜひこの富山県のホームページにより強力なツールになるように、またお力を入れていただきたいと思うところです。
終わります。ありがとうございます。