20100310一般質問の概要<201003112049wrote>

R0015395.JPG
何事もなかったかのようにしずかな水俣湾

無事質問終了しました。今回も皆さんの応援ありがとうございます。
質問の概要を報告いたします。

問1 中国との交流について
(1)先人の努力で開いた友好関係を基盤とし、これからの環日本海交流時代の拠点として本県がリーダーの役割を担っていくために、特に次代を担う青年層の交流を強化すべきと考えるがどうか。
政治、経済、文化などの各方面で、若者が中国を目で見て肌で触れられる施策の推進や取り組みへの支援を検討すべきと考える。(観光・地域振興局長)
(2)大連、瀋陽、長春、ハルビン等が持つ都市特性や中国国内での経済的位置づけなどの研究を早急に進め、本県が環日本海時代のリーダーとなる戦略をたてるべきだと考えるがどうか。今後の環日本海時代において、東北三省に対する経済戦略が重要であり、今こそ、北陸のみならず環日本海側道府県のリーダーとして、一歩進まねばならないときである。本県は歴史的経緯からその要素は十分持ち合わせている。(知 事)

問2 イタイイタイ病について
(1)本県の資料館をよりよいものとするため、四大公害についての資料館等の整備先進地の事例研究についてどのように取り組むのか。水俣病の水俣市においての各種施設の整備に学ぶべきことは多いと考える。いろんな角度から検討すべきであり、整備にあたっては、環境、教育分野等の関係部局と先進地を訪れるべきである。(厚生部長)
(2)資料館は、ふるさと教育・環境教育などの観点から、学校の授業やエコセミナー等との連携、県外からの修学旅行の受け入れなど学習施設として位置づけるべきと考えるがどうか。(厚生部長)
(3)全体として環境回復が図られる中で、神通川の水質環境の現状認識と課題、今後の方針について問う。汚染田の処理はめどがついてきているが、神岡鉱山に未だに有害物質が貯蔵・蓄積されているなど、まだ解決されていない部分もあるのではないか。(生活環境文化部長)
(4)資料館の整備にあたっては、様々な観点からの検討が必要と考えるが、どのように広く関係者、意見を持つものの考えを聞こうとしているのか、今後の取り組み方針を問う。基本設計の実施にあたっては、例えば、県議会の地元議員や、これからの富山を背負う世代の議員などの意見も積極的に聞くべきと考える。(知 事)

問3 デジタル社会と教育について
(1)フューチャースクール構想やデジタル教科書の開発など、学校教育に関しての様々なICT化が進んでいるが、ICT化の本来的な狙いは何であると認識しているのか。 (教育長)
(2)教員の多忙解消の切り札の一つが学校実務のICT化であると考えるが、現状をどのように認識しているのか。(教育長)
(3)世界社会がデジタル化していく中で、教育の世界では、アナログの価値存続のために、どのような理解や応援が必要と考えているのか、生きる力との関係の中での認識を問う。あくまでも、デジタルはツールであり、体験と疑似体験は本質的に異なる。人はアナログの世界の生き物である。(教育委員長)

問4 車社会について
(1)高齢者事故防止のため、県として、もみじマークの70才以上の義務化、高齢者の免許更新の短期間化を検討すべきと考えるがどうか。県内のもみじマークの表示率とその動向、表示率と各種事故の関連性と併せて問う。本県は車社会であり、他県と比べても高齢者の運転が多いことから、より進んでもみじマークの表示率を上げる努力をすべきである。(警察本部長)
(2)飲酒運転、携帯電話使用等運転、わかば・もみじマーク非表示などの交通検問の実施回数が少ないと感じるが、実態とその考え方について問う。(警察本部長)
(3)身障者用の駐車スペースにおいて不適切な使用が多発していることが、たびたび問題として提示されているが、啓発や指導の強化に取り組むべきと考えるがどうか。駐車違反の取締りのように、民間活力を取り入れることも考えられる。(厚生部長)
(4)ICカード運転免許証について、暗証番号を設定する必要性は何か。ICカード運転免許証の意義、ICチップ内に記される情報内容、暗証番号設定義務の有無と併せて問う。(警察本部長)

問5 未来とやまについて
新幹線が富山にやってくることの意義について、及び地域間競争を超えゆくための武器としての富山のアイデンティティーそして富山県民の持つべき姿勢とはどうあるべきか、知事の所見を問う。
若者は危険・冒険・体験の3ケンに魅力を感じるものであり、富山県が未来とやまを描くとき、実年齢を問わず、心の年齢としての若者つまりチャレンジする人へのメッセージが必要と考える。(知 事)