2010.12.09 : 平成22年経営企画委員会

質問者:吉田委員

 まず初めに、報告事項について幾つか質問させていただきます。
 先ほど、12月2日の富山県総合計画審議会の開催結果についての報告をいただきました。多分、議員の中で私が唯一、会議を傍聴させていただいたのではないかと思っております。
 先ほども私がミーティングと言ったとか、ティーチングと言ったとかという言葉もいただいているのですけれども、傍聴して感じましたことは、2日の会議は、当局からも御説明があったように、顔合わせの場所であったのでしょうから、さまざまな意見を短くいただいていたのだなと思っておりました。また、ミーティングはこれから始まって、本当に大事な中身はこれから各部会で始まるのだろうと思いましたので、感想をお伝えしたいと思います。
 議員がさまざまな計画にどのようにかかわっていけばよいのかということを、私自身は若い世代の代表の1人だと思っておりますので、これからつくるものについてはどういうふうに県当局が動いていくのか、議会がかかわっていくのかということを積極的に、真剣ににとらえたいと思っておりまして、予算特別委員会でもお聞きして、知事からも答弁をいただきましたが、平成17年のそういう約束事があると言われました。私は平成17年にはおりませんでしたので、そのことについてはまさに残念に、遺憾に思うしかないと思っているのです。
 その申し入れの結果、県議会あるいは議員がさまざまな計画に関与しなくていいということでは決してないと思います。委員としてあるいは審議会委員として参加しないということは、決め事ですから私もそれに従っていけばいいと思いますが、だからこそ、それらのところでどのような話がされて、どのような方向に具体的に進むのかということをぜひ当局の皆様にはお伝えいただきたいと私は思います。
 私もあの場に出ておりましたけれども、振り返ってみて、一人ひとりどういう意見があったのかということを参考にして、今後の自分の意見も構築していきたいと思います。また、さまざまな事情でこういう場に出てこられないほかの先輩議員にも、主なものということで報告がありましたけれども、そうではなくて、私はこういう会議の詳細を具体的にしっかりと出していただきたいと思うのですけれども、芝田課長、いかがでしょうか。

回答者:芝田知事政策局課長

 お答えいたします。
 県議会の議員の方々との意見交換の場も今後ございますし、今回の定例会でもたくさん御質問をいただきまして、議論をする場でもあったと思っておりますが、この審議会でいろいろな御意見があったことにつきましては、もう少し詳細なものをということでございましたので、資料として提供させていただきたいと思います。

質問者:吉田委員

 五十嵐局長の言葉をかりれば、県民は控え目で、ちょっと後押しをしなくちゃいけない。議員も県民でありますから、当局からさまざまな話があったときに、控え目といえばいいのか、せっかく当局が進んでやっていらっしゃる意図を私たち議員も感じますので、それをどういうふうに応援すればよいのかということに物すごく神経を使います。だからこそ、細かいものをしっかりと出していただきたいと思います。そして、何が大切かというと、その意見がつくられてくる過程を知っているということで、最後にでき上がったところで積み木を崩すようなことは、私自身は議員をさせていただいている中で、絶対にできないことです。
 ですから、ブランドの話においても、鹿熊委員が一生懸命におっしゃっていましたけれども、私も本当にそうだなと思って聞いていました。つくるときにぜひ議員に応援を求めていただいて、そしてできたものについては、私たちも一緒になって県民のために頑張りたいと思います。私はこれが議員の役割ではないかと、大変生意気なことを言っておりますが、そう思っています。
 今回のこの審議会についても、今後、12月中にさまざまな動きがあるということです。そして、各部会でさまざま日程が決まっていくのでしょうけれども、ぜひ日程についてもこういう流れになっていますと、そして、それぞれのところでこういう話がされていますということを私たち議員に御案内いただいて、それをもとに私はできるだけ傍聴させていただきたいと思っていますけれども、ここらあたりの当局の応援もぜひよろしくお願いしたいと思います。
 それでは、通告しました広報について入らせていただきます。
 先日、富山空港へ行ったときに、富山物語ではなくて、とやま日季という新しいタイトルの刊行物が出ておりました。中身もそうですし、最初の写真もすばらしい写真が使ってあり、非常にいいなと感じたのですけれども、ホームページで確認しましたら、富山物語をとやま日季に変更したということでした。
 同じねらいを持つ刊行物であれば、名前の変更というのは私は非常に大きなことではないかと思います。そこで、これを行ったことのメリット、デメリット、そして変更の意図はどこにあったのか、河村課長にお聞きします。

回答者:河村地域振興課長

 お答え申し上げます。
 本県では、富山ならではの魅力を県内外に発信することを目的に、いわゆるとやまマガジンと私たちは言っているのですが、そういったものを平成16年度から発行しております。
 御説明が少し長くなるかもしれませんが、平成16年度はみゃーらくというタイトルで、みゃーらくもんという意味のみゃーらくですが、それと平成17年度はyawayawaというタイトルで、これはローマ字で書くのですが、やわやわのyawayawaだと思うのですが、それぞれ年1回出しておりました。
 それで、平成18年度から21年度までの4年間、富山物語という名称で年3回発刊してきたところでして、本年度からは、今ほど副委員長から御紹介いただきましたように、内容もリニューアルいたしまして、とやま日季として刊行させていただいているところです。
 それで、リニューアルに当たりましては、今ほど副委員長からもお話しいただきましたけれども、まず手にとっていただく機会を増やそうということで、すばらしい風景写真の魅力を最大限に引き出そうという意図から、従来、表紙の上に書いていた目次を中のほうに入れ込みまして、風景写真を前面に打ち出すことにしましたり、県内外の食通の方々による食にまつわるリレーエッセイとか、富山の文化施設を紹介する富山カルチャーといったような新たな企画も掲載することにしたところです。
 それで、お尋ねのありましたタイトルの変更についてのメリット、デメリットについて、どのように検討したのかというお話でございます。なかなか定量的な分析は難しいのですけれども、端的に申し上げますと、4年間なじんでいただいた富山物語という名称を継続して、さらなる継続を図るのか、あるいは発刊の趣旨とか、表紙、リニューアルの内容にふさわしいタイトルに変更して、より効果的な情報発信を図るのか、いずれかの選択ということになったわけです。
 いろいろと検討したわけですけれども、季節ごとに届けられる富山の日記をイメージさせまして、生活を通じて実感していただく豊かさですとか、おいしさ、あるいは快適さといった富山ならではの魅力を伝えるような趣旨にかんがみまして、そういった富山マガジンの制作の趣旨を端的にあらわすのは、とやま日季というタイトルがよりふさわしいのではないかということで変更した経緯があります。
 以上でございます。

質問者:吉田委員

 この日季の季は季節の季ということなので、年4回発行の予定ですか。

回答者:河村地域振興課長

 年3回の刊行を予定しております。

質問者:吉田委員

 このとやま日季というタイトルは、担当の皆さんで考えられたものでしょうか。

回答者:河村地域振興課長

 制作の委託業者を設定する際にプロポーザルを行いまして、プロポーザルの提案の中にあったものです。それで、確かに季節の季の字の使い方は若干当て字みたいなところもあるものですから、それがふさわしいかどうかということについてはかなり検討して、先ほど言いましたような考え方から、これでいこうということで判断をしたところです。

質問者:吉田委員

 すばらしいタイトルだと私は思っています。
 今回の名称変更に合わせて、この富山マガジンの配布先、配布方法、配布部数についての変更は行われたのでしょうか。

回答者:河村地域振興課長

 今年度、刊行に当たりましては、発行部数は、昨年度と同様、1回当たり2万5,000部としております。
 配布先につきましては、これまでも県内の主要ホテルですとか、道の駅で配布しておりまして、県外でいいますと、富山ファンクラブの会員とか、県人会の総会等で関係の皆さんにお届けしたところですが、今年度からは新たに、東京往復の高速バスでありますとか、県内のローソンの各店舗、あるいは首都圏在住の本県出身の若者のネットワークでありますacoicoの方々にも配布するなど、配布先の拡充を図ったところでございます。
 それと、配布に関しましては、今年度新たに、配布に御協力いただいております県内のホテルとか道の駅のほうへ委託先の担当者が直接出向きまして、モニタリング調査をしまして、フォローアップをして、配布部数の見直しといったことにも取り組み、より効果的な情報発信に努めていくことで対応を考えているところです。

質問者:吉田委員

 この2万5,000部という配布部数ですけれども、これは発刊してどれぐらいでさばけてしまうと把握しておられるのでしょうか。

回答者:河村地域振興課長

 配布先によって若干違いまして、ホテルなどでは、さすがにすべてのお客さんに配るわけにもいきませんし、自社で配りたいものもあるので、例えばフロントに置いているので、まだ若干残っていることもございますし、逆に道の駅とかああいったところはかなりはけ方が早いということを聞いているところです。
 それと、私どもに個別にお問い合わせをいただいたときに配布できるように、課内にも若干予備を持っておりまして、そういうところについてはまた確保しているといった状況です。

質問者:吉田委員

 配布の仕方なのですが、今ほど、例えばホテルとか、若干残ることもあるというお話をいただきました。2万5,000部というのはかなりの部数ですし、そのうえ、発行物は御存じのように世の中にあふれていますが、ほかのものと同じ場所にあると、このとやま日季は非常にすばらしい写真が掲載されているので、おおっと目につくとは思うのですが、自分から配布物をとりにいこうというスタイルの人と、全くそこに興味や足を運ばないというスタイルの人もおられるのです。ホテルはホテルで例えば部屋に置いておくものとして見ていただくとか、いろいろなアイデアは出せるのではないかと思います。せっかくつくっていただいているものなので、一人でも多くの人の目に触れていただきたいですし、今ほど紹介いただいた形ですと、どうしてもそのように移動する方々が中心になると思います。どういう方法がいいかまた考えなくてはいけないと思います。
 このとやま日季のすばらしさは、先ほど観光課長がおっしゃったのですが、富山県内の観光客は、7割が県民で動いているという話です。それを考えると、このとやま日季というものこそ、改めて富山県民に富山のよさを認知してもらうすばらしい素材にもなっていると思いますので、そういう観点から、配布先それから配布方法についても検討をいただき、配布部数については今この部数に決まっているということであれば、ぜひまた新しい検討も加えていただきたいと思います。
 それで、富山マガジンが平成16年からずっと続いていることを御紹介いただいたのですが、現物の写真自体はどこかの図書館とかにあるのかもしれませんけれども、記事自体も何度も振り返りたいなという部分も結構あるような非常に価値の高いものではないかなと私は感じています。
 そこで、ホームページというと、ボリュームの問題も出てきますので、余りにもいつもこのホームページに残しておいてくれといっていると、またこれはこれで作戦を考えなくてはいけないことだと思いますけれども、PDF化するとか、簡単な方法でウエブ上からも過去のバックナンバーについてたどれる形をとるようにするとか、コストパフォーマンスをよくするというのか、せっかくお金をかけつくったものが長いこと生きていくという観点からもよいのではないかと思いますが、どうでしょうか。

回答者:河村地域振興課長

 今ほど副委員長から御指摘をいただきましたとおり、発行物の現物としての閲覧に加えまして、ホームページ等でいつでも閲覧できるようにすることにつきましては、本県の魅力発信においても大きな効果が期待できるのではないかと考えているところです。
 ただ、ホームページ上での閲覧ということになりますと、特に富山マガジンは、写真がかなり大きなウエートを占めておりまして、その写真を雑誌の現物以外に使うという二次使用に当たっての問題ですとか、あるいは知事の対談等、そのほかの記事にもいろいろな方々に出ていただいているわけですが、そういった掲載させていただいた方々の了解とか承諾を得たときの経緯といいますか、どの範囲で承諾を得ているかといった問題もございまして、検討すべき問題点も幾つかは考えられるところです。
 こうした点も踏まえまして、掲載依頼の経緯ですとか、あるいは制作委託の際の契約内容等も精査しつつ、制度的な側面、あるいは経費的な側面から、慎重に研究してまいりたいと考えております。

質問者:吉田委員

 慎重に研究するというよりも、これは、最初のときにこういう形で生かしていきたいのでという一言を入れておかれればいいのであって、それについて最初から全く同意されない方は、私は何もそこに出ていただく必要はないのではないかと思いますので、そのあたりぜひ慎重にかつ迅速に頑張っていただきたいと思います。終わります。